辺境のタクティクス

ひなびた辺境の小さな農村、キノコ村。

十年前の戦争で、両親を亡くした姉弟、カタリナとカーソンは
ディバインの両親の元に身を寄せ、つつましく暮らしていた。

キノコ村を治めるドワイト侯爵は、キノコ村に重税を課し、
税金を取り立てるキノコ兵と、村人のいさかいが加速していく。
それはついに殺し合いにまで発展し、本来村を守るために
組織されたはずのキノコ兵が、村人を虐殺して回る。

ディバインの家の農場倉庫に隠れていた、
カタリナ、カーソン、ディバインだったが・・・。

──群雄割拠の大乱の世を生き抜く三人の物語。
それぞれの、悲しみと悲しみがぶつかり合う
「生きる」をテーマにした壮大なスペクタクル巨編。