追跡 -後編-

ニセ導光隊の動きを探る導光隊。衛が彼らの基地を探るが、そこは廃墟となったぼろい家だった。
 導光隊はその家に向かうと、そこには、案の定偽物がいた。
偽物は導光隊を倒そうとするが、偽物は戦闘力はからっきしの間抜けな集団だった。
そんな間抜けな戦いが行われている最中に成子がこっそり後を追って現れる。しかし、最終手段とばかりに、偽物は爆弾を使うが、不発。雨漏りで爆弾が湿っていたのだ。何とか、あれこれ爆弾を着火しようとするが、その隙に、呆れた導光隊は帰宅。その時に、爆弾が爆発し、成子も巻き込まれてしまう。
その後、成子の元に、縄で縛られたニセ導光隊が送られた。そして、添え状には「代金:今後、導光隊ノ正体ヲ探ラズ」と綴られた文章が書いてあったが、成子はこれで懲りることは無かった。

 ニセ導光隊の動きを探る導光隊。衛が彼らの基地を探るが、そこは廃墟となったぼろい家だった。
 導光隊はその家に向かうと、そこには、案の定偽物がいた。
偽物は導光隊を倒そうとするが、偽物は戦闘力はからっきしの間抜けな集団だった。
そんな間抜けな戦いが行われている最中に成子がこっそり後を追って現れる。しかし、最終手段とばかりに、偽物は爆弾を使うが、不発。雨漏りで爆弾が湿っていたのだ。何とか、あれこれ爆弾を着火しようとするが、その隙に、呆れた導光隊は帰宅。その時に、爆弾が爆発し、成子も巻き込まれてしまう。
その後、成子の元に、縄で縛られたニセ導光隊が送られた。そして、添え状には「代金:今後、導光隊ノ正体ヲ探ラズ」と綴られた文章が書いてあったが、成子はこれで懲りることは無かった。
 

 
森羅寺
再び集まった隊員達。円陣の中央には、地図が置かれている。正義が地図に描かれた林の場所を指差しながら、説明する。
正義「この前、智と偽物を探していた時に、後ろから何者かに襲われそうになった。何とか攻撃をかわして、2人で奴を追ったが、途中で敵の仲間に邪魔されて、逃げられた」
その時の回想場面を入れる。
智「多分、その人達が偽物だと思う…」
正義「そして、逃げた辺りの近くに奴らの秘密基地があると思う」
直「でも、向こうも警戒しているんじゃないか?」
正義「確かにな。もしかすると、向こうもこれを機に他の場所に移るかもしれない」
寛心「けど、さすがに深崎を離れる様な事はしないでしょ?」
正義「そうだな。奴らの目的は、あくまで俺達を捕まえることだ。だから、偽物に近付くなら、今が狙い目だ。そして、奴らを倒す。衛は、偽物の秘密基地が近くに無いか調べて来い」
衛「了解!」
正義「あと、高志」
高志「ん?」
正義「直からも聞いたが、あの成子って女に寺の中の様子を見られたっていうのは本当か?」
高志「あぁ。あの時は、何とか誤魔化したが、やっぱり俺達を怪しんでいる。アイツの事だから、俺達も偽物と一緒に捕まえる気だ」
正義「分かった。(独り言で)これからは、道順や行く時間を変えた方が良さそうだな」
 
衛、林の中を探索する。
衛「確かこの辺で、敵を見失ったのか…ってことは、どこかこの辺……?」
その時、何者かが石を投げて衛を狙う。
衛は即座に、一歩下がって石をかわす。次の瞬間、どこからともかく、投げナイフが飛んできた。衛が下に伏せると、木の幹に刺さった。
衛「どうやら、この辺で間違いない様だな」
そして、遂に敵2人が現れた。
衛「お前達が噂の偽物か?」
2人は衛の問いに応えず、それぞれ木槌と木の棒で襲いかかる。
衛は、2人の攻撃をひょいひょいとかわした後、槍で2人を攻撃しようとする。
すると、もう1人が現れて、煙玉を叩きつける。玉はドカーン!と爆発して、辺り一面に煙が立ち込めるが、衛は即座に木の枝(地面からも、結構高め)に飛び乗っていた。
衛「ふぅ…煙玉と言っても、そう上まで煙は届くまい…って、ん?」
衛が木の中から顔を出すと、何かを見つけた。
衛「あれは……?」
コマには、敵の秘密基地を発見した衛の顔だけ描いて欲しい。
 
『導光』店内
客室
正義「えっ、偽物の秘密基地が見つかった?」
衛「あぁ、俺も最初は目を疑ったけど、敵がそっちの方に向かって入っていく姿が見えたから、そこで間違いないと思う」
正義「でも、あそこは確か…(口に手を当てる)」
衛「そうなんだよなぁ。でも、他に目ぼしい所が無いんだよ。一体どうやって、住んでるんだろうな?」
正義「とりあえず、探ってだけみるか?」
 
ニセ導光隊の秘密基地である廃墟の家。結構ボロくて、屋根も所々小さな穴が開いている。
中は真っ暗で全員シルエットになっている。
ニセ正義「くそぅ、この前の2人と言い、さっきの男と言い…アイツらもうすぐ、俺達のねぐらに気付いちまうんじゃねぇのか?」
ニセ智「俺達もそろそろこの場を離れないといけねぇな」
ニセ直「でも、一体どこで暮らすの?」
ニセ隊員一同「……」
ニセ勇気「黙り込むんじゃねぇ!寧ろこれで導光隊を探すテマが省けるかもしれないじゃないか!」
ニセ拓「そうだな、本物の導光隊を全員捕まえたら、俺達は大金持ちになれるんだぞ!」
ニセ希望「そうよね…アタシ達、今までどれだけ苦労をしてきたことか…うっうっ……(すすり泣く)」
ニセ宰造「そうだ!今こそ俺達がこんな生活から抜け出す絶好の機会なんだ!」
ニセ衛「金さえ手に入れば、借金も返せるし、屋根のある家に住めるし、すき焼きもたら腹喰えるし…」
ニセ高志「これを逃したら…いや、俺達に次は無い!」
ニセ寛心「今こそ俺達は全てを賭けるんだ!」
ニセ正義「よーし、お前らいくぞー!」
ニセ一同「(拳を上げて)おーっ!!」
その瞬間、ガラッと扉が開いた。ニセ導光隊が振り向くと、そこには本物の導光隊がいた。
ニセ智「お、お前は…?」
?(正義)「すみませーん、導光隊の屋敷はここですかー?」
暗闇の向こうから声が聞こえる。
?(ニセ正義)「いかにも…って、お前まさか俺達を捕まえに来たのか?」
正義「まぁ、そうだけど…?」
?(ニセ正義)「フフフ…俺達を捕まえようとするとは、良い度胸だな」
暗闇の中からニセ導光隊が現れるが、全員、本物の導光隊とは似ても似つかない不細工である上に服のデザインも全く違う。
 
ニセ正義「俺達は導光隊!悪者を成敗する世直し集団!」
ニセ智「俺達の活動を邪魔するとは、何たる怖いもの知らずめ」
ニセ直。「導光隊の力を思い知らしめてやる!」
ニセ導光隊が決めポーズで登場。
 
導光隊一同「……(ぽかーん)」
智「(偽物を指差しながら、小声で)ねぇ、もしかして、あの人達が偽物?」
正義「(小声で)まぁ、本人達が言っている以上、偽物なのは間違いねぇな」
直「にしても、何というか、う~ん…(汗)」
ニセ勇気「おい、お前ら!何ひそひそと話をしている!」
ニセ拓「まさか作戦会議でもしているのか?」
ニセ希望「でも、待てよ?奴らが話している隙に…」
ニセ導光隊、互いに頷き合い、隙あらんとばかりに、ダッ!と導光隊に襲い掛かるが、すぐさま気付き、正義が刀で防御して、ニセ正義をなぎ飛ばす。ニセ正義はザザザーッと、音を立てて、床を滑る。
正義「おい、話の途中で邪魔すんじゃねぇよ」
ニセ宰造「だったら、俺らそっちのけで会話すんなよ!」
 
ニセ導光隊のねぐらの外
導光隊とニセ導光隊が、変なやり取りをしている所へ、成子がこっそり現れる。
成子「竹藪で偽物がいたっちゅー話聞いて、調べとったら、こんな所に来てしもうたけど、玄関が開いとるし、外に誰かいるみたいやな。もしや、導光隊がおるんやろうか?それなら…」
成子、こっそりと縁側に回る。
成子「ふふーん、ここなら中のもんに気付かれずにじっくり観察出来そうやな、どれどれ…」
成子、障子の穴から中の様子を伺う。
 
正義「そもそも、お前ら本気で導光隊を捕まえるつもりなのかい?」
ニセ導光隊「へ?」
正義「だって、(ボロい天井を見上げて)こんなボロい家の下に大勢で暮らすなんて、お前ら相当貧乏してるんだなーって」
ニセ正義「貧乏してるんだなーって、呑気に言ってんじゃねぇよ!!
正義「そこへ導光隊を捕らえると賞金がもらえるという話を聞いて、<俺達を捕まえる為に(傍点)>罠を張ったのだろう?」
ニセ衛「その通りだが…でも、お前、今『俺達を捕まえる為』と言ったよな」
ニセ高志「ハッ!も、もしや、コイツらまさか……」
正義「その通り。俺達が本物の導光隊さ」
ここで、隊員達全員を描いて欲しい。
 
縁側
成子「うわっ!やっぱり、本物の導光隊が来とったんや!一体誰がおるんやろう?」
成子、ニセ導光隊と話している人影を見つける。目を凝らすが、暗くてよく見えない。
成子「もー、中が暗くてよう見えん!もっと、じっくり見んと!」
 
玄関前
ニセ寛心「コ、コイツらが本物の導光隊?」
ニセ正義「へぇ、お前らが本物か、それなら探す手間が省けたな。なら、ここでお前達を捕まえてやる!行け!」
ニセ智(武器:短刀)が導光隊に襲いかかる。
ニセ智は短刀を投げるが、拓の胸に当たって、そのままポトッと落ちる。
拓「(短刀を拾って)何だ、これ?」
ニセ智「何ー!?貴様、俺の短刀投げが効かないだと!?
拓、そのまま短刀をボキッ!とへし折る。
ニセ智「うわああっ!コ、コイツ、短刀をいとも簡単にへし折ったー!」
ニセ正義「何をー?だったら、コイツらはどうだ!」
ニセ勇気(武器:鉈)、ニセ寛心(武器:木の杖)、ニセ直(武器:竹刀)、ニセ衛(武器:棍棒)、ニセ高志、ニセ希望、ニセ宰造(武器:爆弾)が現れる。
7人は、直に襲い掛かるが、直は彼らを速攻で退治する。
7人「うぎゃあ―――っ!
直「(刀を鞘に収め)…大した実力ではなかったな」
 
縁側
成子「(向こうの様子を覗きながら)あちゃー、コイツらめっちゃ弱いなぁ…」
その時、ふと後ろを振り向いたニセ拓が成子と目が合う。
成子「へ?」
 
正義「(呆れ気味に)……あのさぁ、もう諦めたらどうだ?」
ニセ正義「うぅっ(悔)…こうなったら、うおおおおおおおおおっ!!
ニセ正義、正義に刀で襲いかかる。
ニセ正義は、正義に刀を振りかざして襲いかかるが、正義は、刀でニセ正義の刀をスパッと斬る。
ニセ正義「ああああああっ!! 斬られたー!俺がなけなしの銭を叩いて買った刀がー!!(涙目)」
智「なけなしのお金でしか買えない物なら、そりゃ性能も全然違うよね…」
宰造「あのなぁ、アンタら悪い事言わんから、身を引いた方が……」
ニセ正義「いや、まだだ。俺達はこんな所でくたばる訳にはいかないんだ!」
ニセ直「(血涙を流しながら)そうよ!アタシ達はね、今まで周りからバカにされて、虐げられて、苦汁を散々舐めさせられて…それでも必死に生きてきたのよ!もうあんな思いは二度としたくないのよ!」
 
○ニセ導光隊の回想(この場面だけはシリアスにしてほしい)
家族から勘当されて家を追い出されたニセ正義
猫に食べ物を盗られたニセ智
殴る蹴る等の暴行を受けるニセ直
店主によって店から蹴り出されたニセ勇気
ヤクザに脅されるニセ衛
なけなしの金が入った財布をチンピラに奪われたニセ高志
子供から石をぶつけられたり大人から陰口を叩かれたりするニセ寛心
最愛の男に浮気され捨てられたニセ希望
ゴザで身を包み、冬の寒さの中で身を震わせるニセ宰造
牢屋の檻を掴んで涙を流すニセ拓
回想終了
 
希望「アンタ達が昔、何があったかは知らないけど、これ以上やっても無駄よ。いい加減、負けを認めなさいよ!」
?「…いや、こっちにはまだ最終手段が残ってるんだ!」
正義「何?」
ニセ拓が障子の戸をバッ!と開く。そこには、ニセ拓、成子(縄で縛られていて、気絶)を腋に抱えて、捕らえていた。
高志「成子!?」
ニセ拓「(短刀を成子の首に近付け)フフフ…もし、これ以上俺達に逆らうと、この女の命は無いぞ」
正義「くっ!」
智「どうするの?」
高志「俺としてはこのまま見捨てても良いと思うけど」
正義「(高志に対して)いや、でも女の子を見捨てるのは良い男がするもんじゃないな。(ニセ導光隊に向かって、両手を挙げる)分かった。そこまで言うなら、これ以上逆らわないよ」
ニセ正義「(ニセ拓に対して)おぉっ、でかしたぞ!」
正義「で、どうすれば良いんだ?」
ニセ拓「簡単さ。今から、俺達に倒されたら良いのさ」
ニセ拓、攻撃を仕掛ける。
ニセ拓、高志に膝蹴りを入れ、智を投げ飛ばす。
正義「高志、智!」
ニセ拓、仲間に手招きして応戦を要求。
それに応じて、他の仲間も、ニセ拓に応戦。ニセ正義、ニセ智、ニセ宰造は襖を開けて大量の爆弾を投げつける。正義、直、勇気は、爆弾を斬っていく。宰造は爆弾を防御癖でガード。他のニセ隊員も隊員に攻撃していく。
ニセ希望は希望と取っ組み合いを繰り広げる、拓はニセ直、ニセ高志、ニセ拓、ニセ勇気を相手に戦う、寛心はニセ寛心と攻防を繰り広げる、衛はニセ衛と戦う。
そんな中、気絶から目を覚ました智は、体を起こして爆弾に銃を撃つ。
そして、家はドカーン!!と、大爆発を起こした。
 
○翌朝、病院前
看護婦の声「それでは、お大事に」
成子、病院を出る。成子は頬にガーゼが張られ、所々包帯も巻かれている。
成子「昨晩はエライ目に遭ったなー。不細工なおっちゃんに殴られたかと思ったら、今度はドカーン!と音が鳴って、気づいた時には病院で寝てたんやよなー。奇跡的に、命に別状は無い、言われたけど、その前の事が全く思い出せん……って、ん?」
 
『須藤屋』の扉に新聞と紙が挟まれている。成子は、それを抜き取る。
新聞には、『偽・導光隊逮捕』と書かれた記事が載っていた。
成子「何やと?アイツら、偽物を捕まえたんか!(紙を開いて)あと、これは何やろ?」
成子が紙を開くと、以下の文章が書かれてあった。
『<依頼内容:(取り消し線)>ニセ導光隊捕獲及ビ須藤成子ノ治療費支払イ
報酬:今後、我々ノ正体ヲ探ラズ
導光隊』
成子「アイツら…」
導光隊の気づかいに胸を打たれたかと思いきや、成子はニヤリと口角を上げて
成子「(天に指差し)なーんて、そんなんで身を引く程、ウチは甘くないで!いつか必ず、導光隊の正体、暴いたるからな!(腰に手を当てて、仁王立ち)アーッハッハッハッハッハッハ!」
成子の高笑いが空に響いた。
直(独白)「成子さんの追跡は、今後も続きそうです」