第6色

○七四季高校・全景(朝)

◯同・校門前(朝)
  手を繋いでいる制服の男女。
  スキップをしている紗子。
  カップルの肩を叩き顔を覗き込む
  紗子。
紗子「幸せスマーイル」
  他の男女にもやりながら校舎に入っ
  ていく紗子。

◯同・二年A組教室・中(朝)
    席に座っている紗子と夏奈。
    足をバタバタさせたり、ドアを覗
    いたり、鞄の中を開けたりしてい
    る。

夏奈「少しは落ち着きなよ」
紗子「そろそろ、噂を聞ききつけてく
  るはず。落ち着いてなんていれませ
  ん」
男子生徒「おっ来た!」

  立ち上がりドアを見る紗子。
  教室に入ってくる市橋。

市橋「おう!この漫画面白いな」
男子生徒「だろ。いつでも貸すから」
    
  男子生徒に漫画本を渡す市橋。
  市橋を見て、肩を落とす紗子。
  市橋、紗子を見る。

市橋「二宮!」

  そっぽを向く紗子。

夏奈「何もそこまで」
紗子「関わるだけ時間の無駄」

  ゆっくりと教室に入ってくる吉野。
  席に着く。

吉野「うぃーす」

  吉野を見る紗子。
  苛立つ紗子。

紗子「うぃーす。じゃないでしょ!
  いつものは?いつもの」
吉野「何それ?芸人じゃああるまいし
  」
紗子「もしかして知らないの?今日
  ね...」
吉野「転校生が来るんだろ?」
紗子「ならどうして?」
吉野「気づけよ、バカ」

  ムッとする紗子。

女子生徒の声「吉報!吉報」

  廊下を走っている女子生徒。
  教室のドアの前に止まる。

女子生徒「みんなごめん。私の恋が来
  た!」

  不思議そうにするクラスメイト。
  窓の外を指す女子生徒。
  窓に近づき、外を見る紗子、夏奈、
  クラスメイト。

◯同・校門(朝)
  全教室の生徒が白鳥を見ている。
  歩いている白鳥。
  立ち止まり、校舎に手を振る白鳥。
  黄色い歓声。

◯同・二年A組教室・中(朝)
    はしゃいでいる女子生徒達。
    苦笑いの紗子。
    何度も頷く夏奈。
夏奈「頑張れ」
紗子「こんなに話題になるなんて1ミ 
  リも思わなかった」
夏奈「私は好きだよ。紗子の性格」

  紗子を見つける白鳥。

白鳥「二宮さん、昨日はありがとう」

  ハッとしてその場に倒れる紗子。

紗子「もう、幸せ」

  紗子の周りに集まる女子生徒達。

女子生徒「紗子、どういう事か説明
  してもらおうか?」

  立ち上がる紗子。

紗子「いいでしょう!たっぷりと聞か
  せてあげるわ!」
夏奈「恋の行方は前途多難」

    自信を持った顔をしている紗子。

◯同・屋上(朝)
    金網の近くで浮かない表情をして
    いる内田。
  上着を脱ぐとYシャツの背中に
  「負け組」と書かれている。