直が『導光』で受付をしていると、突如勇気が襲撃。しかし、正義によってすぐさま退治される。
勇気が正義を敵対視するのは、拓だけが隊員に選ばれた事に嫉妬したからである。いっそ、撃退しようかと思ったが、拓の頼みで仕方なく、隊に置くことになったという。
一方、拓は賞金稼ぎやならず者を返り討ちにしていた。
直は拓になぜ勇気を慕うのかと尋ねたところ、拓にとって、勇気は恩人だという。
拓は、かつて怪力ぶりから周りに疎まれて家を追い出され、1人山で暮らしていた。ある日、街で祭があったので、好奇心から久々に山を降りたが、そこでチンピラと喧嘩して、大暴れした為に、警察官に捕らえられて、捕獲された過去があった。牢屋の中で絶望していた時に勇気と出会い、彼から自由と「新道拓」という名前をもらったという。
脱走後は、勇気と共に全国を放浪し、深崎に辿り着いた時に、正義と智に出会ったという。
そんな時、勇気を取り立てていた闇金融の社長が登場。闇金社長は、勇気の借金を採りたてに来たのだ。そんな時、闇金社長は拓の存在に気づき、彼を担保にしないかと取引に出るが、当然勇気はこれを断る。拓にも取引をするが、こちらも断り、闇金社長は拓と戦うが、倒された。

『導光』店内
直は頬杖をつきながら受付をしている。
直「はぁ、今日はお客さんが来ないなぁ~」
その時、何者かが扉をバーン!と蹴り飛ばして、刀を持ちながら直に飛びかかる。
勇気「明槻ー! 今日こそお前を倒す!!
直「うわぁっ!!
直、思わず尻餅をつく。直が顔を上げると、勇気が番台に立っていた。
直「う、宇崎さん?」
勇気「(直に気付く)あれ、直じゃないか。何でこんな所にいるんだ?」
勇気、スタッと番台から降りる。
直「何でって、そりゃあ私はここで受付を…」
勇気「お前、受付になったのか。じゃあ、聞きたい事があるのだが、明槻はどうした?」
勇気、直の両肩をガシッと掴み、問い詰める。
直「せ、正義か?アイツなら…」
直、店の奥を指差す。
勇気「え?」
勇気が直が指した方を向いた瞬間、
ボカァッ!!
正義(目は前髪で隠した方が良いかも)が、勇気の顔にストレートパンチを入れる。
勇気、そのまま吹っ飛ばされて玄関前に倒れる。
正義「(苛立った表情で頭を掻きながら、宇崎に向かう)ったく、玄関の方から騒がしい声がすると思ったら、また懲りずにやって来たのか、宇崎」
勇気「(正義を指差して)んだとぉ!俺はなぁ、お前を倒して導光隊に入るんだ!」
正義「ダメダメ。てめぇの実力じゃ、使い物にならねぇんだよ。やるなら、ちっとは修行してから来い。それと、壊した扉の修理代、払えよな」
勇気「えっ…?(顔が青ざめる)」
正義「(思いっきり睨みつけて)は・ら・え・よ・な」ゴゴゴゴゴ……
勇気「(怯えながら)……はい」
 
居間
智「そっか、それは大変だったね…(汗)」
正義「(呆れ果てて)ったく、アイツ弱っちぃ癖に、しつこさだけは人一倍なんだから、参っちまうよ」
直「それにしても、宇崎さんって人、あの人は隊員じゃないのに、何故導光隊にいるのだ?」
智「うん、それはね、前にも隊長が言ってたけど、単に新道さんの頼みで、仕方無く置いているだけなんだよ…」
直「? それって、どういう事なんだ?」
智「元々は隊長が新道さんを勧誘したことがきっかけなんだよ…」
 
回想開始
智(独白)「1年程前、町で怪力な男がうろついているって噂を聞きつけた隊長が、新道さんを勧誘したんだけど、その時に宇崎さんも一緒にいてね」
正義が、拓に声をかけるが、その時に勇気も一緒にいた。
智「あの人、最初自分も勧誘されると勘違いしちゃってさ。けど、実際に勧誘されたのは新道さんだけだって事を知って、凄く怒っちゃって…」
正義、拓を勧誘しようとするが、勇気が激怒。
智(独白)「そこで隊長が『それなら、俺に勝てたら入隊させてやるよ』って言って、決闘をすることになったんだよ。そしたら……」
正義、勇気に勝負を持ちかける。
 
大きいコマで描いて欲しい。
正義、勇気を刀(峰打ち)一撃でなぎ飛ばす。
 
智(独白)「以来、あの人は隊長を倒そうと、所構わずしつこくやって来てさ…いつも隊長を攻撃して来るんだよ…店や寺までやって来た事もあった…」
勇気、店や寺、道端、所構わず正義を攻撃しに来る。
 
智(独白)「あまりにもしつこいから、いっそ本気で倒そうかと思ったんだけれど、止めに入った新道さんの説得で、とりあえず、隊に置いてもらう事になったんだよ」
正義、本気で勇気を倒そうとするが、拓が正義と勇気を宥める。
回想終了
 
直「…そうだったのか(汗)」
智「けど、あの人、弱いし、暑苦しいし、隊長は隊員と認めていないし、他の皆からも鬱陶しがられているし、正直僕も時々迷惑だと感じているよ」
直「……(汗)」
智「でも」
直「でも?」
智「あの人は、悪い人じゃないよ」
智は、温厚な笑みでそう言った。
直「ところで、宇崎さんといつも一緒にいる新道さんは、どうしたんだ?」
正義「さぁな、きっと山で…」
?「(外の方から)うあああっ……!」
3人は、声がした方を向くと、賞金稼ぎAが宙を飛んでいた。
ト書き「※ここは、2階です」
直「な、何なんだ一体?!」
3人が窓から顔を出すと、拓が賞金稼ぎAを空高く投げ飛ばしていたのだ。
そして、投げ飛ばされた賞金稼ぎAは全身を強く打ち、失神。
賞金稼ぎB「なんつー力だ。アイツ、人間か?(汗)」
賞金稼ぎC「クソッ!こうなったら!」
拓、今度は賞金稼ぎCが背後から拓に刀で斬りかかるが、それを片手で握り止めた後、Cの刀を奪って、バキッ!とへし折る。
賞金稼ぎC「ひいっ!!
拓は、賞金稼ぎCにハイキックする。
Cは横へ吹っ飛ばされて、ズサアアアッと土埃を立てながら、全身と地面の摩擦を起こした後、気絶する。
賞金稼ぎB「くっ、引け! 退散だー!」
賞金稼ぎの一味は、ACを背負って、全員退散する。
店から出てきた正義、智、直。
直「何なんだ?さっきの奴らは!?」
拓「(直達に気付き)あぁ、さっきの連中は賞金稼ぎ。俺が店の前で待っている間にやって来てさ。きっと俺を狙ったんだと思う」
直「賞金稼ぎ…って、新道さんってお尋ね者だったのか!?」
拓「お尋ね者?…(少し考え)うーん、言われてみれば、そうかもしれないな。けど、たとえやって来ても倒せば済む話だし、特に気にしてないよ」
直「……(汗)」
コマを切り替え
直「それにしても、新道さんは、どうして宇崎さんに付いて行くことにしたんだ?」
拓「あぁ、それは…アイツは俺の恩人だから……」
直「恩人?」
拓「あぁ」
正義「あっ、そう言えば、直は知らなかったんだよな。拓が宇崎に付いている理由。せっかくの機会だから、教えてやれ」
拓「あぁ」
 
拓の回想開始
拓(独白)「俺って、生まれつきこんな怪力でさ。近所の人だけじゃなくって、家族からも恐れられていたんだ」
周囲から恐れられる幼少期の拓。
拓(独白)「それで、ガキの頃に厄介払いとして家を追い出されて、入れてくれる家もなかったから、1人山で過ごして、毎日熊や狼を倒したり、野草や池の魚とか食べたりしていた」
拓、山で熊や狼相手に戦ったり、野草や魚を貪り食う。
拓(独白)「そんな時…」
夜、拓(青年になっている)が遠くから街を見ると、提灯の明かりが並んでいる。
拓「何だ、あれ?」
拓(独白)「俺は、その明かりが気になって、久しぶりに山を降りた」
町では、祭が催されていた。
拓が、屋台や提灯を物珍しそうにキョロキョロと見ながら歩いている。
拓「何なんだ?これ?」
すると、通りかかった、ならず者と肩がぶつかる。
ならず者「(拓の方へ振り返り、彼の肩を掴み)おい、今俺にわざと肩ぶつけてきただろ?」
拓「え?」
ならず者「(拓の胸倉を掴み)何きょとんとしてんだ!?お前、わざと俺の肩にぶつかってきただろ!!
拓「え?何で…?」
ならず者「うるせぇー!
ならず者、拓を殴りにかかるが、拓は瞬時に拳を受け止め、ならず者の腹部に拳を入れる。ならず者、そのまま屋台へ飛ばされる。屋台はバシャーン!と派手な音を立てて壊され、ならず者は気絶する。
拓が、「ふぅ」と息を吐いたが、近くにいた人々は騒然とする。
男「(拓を見て)だ、大変だー!男が暴れているー!!
拓「え?」
すぐさま警察官が駆けつけて来る。
拓「(落ち着いた様子で)何だ、お前ら。さっきの男の仲間か?」
警察官達は一斉に、拓に斬りかかる。
拓は、大勢の警察官に挑むが、次第にコマが暗転する。
拓(独白)「あの時、俺は1人で大勢に挑んだ。でも、気付いた時には……」 

拓、暗い所でパチッと目を覚ます。
拓が手足を見ると、それぞれ鎖で拘束されていた。そして、目の前には檻があった。
 
拓(独白)「俺は閉じ込められていた」
向こうから、看守達の声が聞こえる。
看守A「…ったく、あの怪物を捕らえたまでは良いが、もしかすると、また暴れだすかもしれないから、油断は禁物だ」
看守B「アイツ、かなりの怪力ですからね。かつては山に住んでいたらしいですけど、奴に襲われてケガをした人も結構いるらしいですから…。今は大人しくなってますけど、途中で暴れたり脱獄したりしないか、常に見張らないと…」
拓「……」
拓(独白)「向こうから喧嘩を吹っかけられたのに、何で俺がこんな目に遭ったのか、何で俺が人を襲ったと言われているのか、全く分からなかった。そう思いながら、過ごしていたその時だった」
勇気がやって来る。
?「お前か?噂の怪物は」
拓が顔を見上げると、そこには勇気(当時は、看守の服を着用)に立っていた。
拓「お前は……?」
勇気「(親指で自分を指差す)俺の名前は、宇崎勇気。将来、警察の星になる男だ!」
コマを切り替え
勇気「そういうお前の名前は?」
拓「名前……?えっと……」
拓、自分の名前を思い出そうとするが、全く思い出せない。
勇気「何だよ、言えないのか?」
拓「ごめん、もう大分前から名前を呼ばれた事がないから、全く思い出せなくって……」
勇気「名前を呼ばれたことがない?それって、どういう事だ?」
拓(独白)「俺はこれまでの生い立ち、ここに至るまでに経緯を宇崎に話した」
拓、勇気に話をする。
拓(独白)「宇崎は、俺の話をきちんと聞いてくれた」
拓「なぁ…俺って悪い事をしたのか?」
勇気「お前は何も悪いことはしてないさ。相手が悪かっただけだ。俺の仲間が迷惑をかけたな」
拓、勇気の言葉を聞いて、安堵する。
拓(独白)「これがきっかけで、俺は宇崎と仲良くなった」
拓と勇気は、仲良くなる。
 
拓(独白)「それ以来、宇崎は自分の当番が来る度に、俺に会いに来た。そして、いつも俺に面白い話を聞かせたり、くだらない話で盛り上がったりした」
勇気、拓に会いに来ては、互いに雑談をして楽しむ。
 
拓(独白)「そんな時だった」
勇気「なぁ、ところでお前、前々から気になっていたんだけど、どうしてここから出ようとしないんだ?お前なら、これくらいの鎖や牢、素手で一発だろ」
拓「……(返答に詰まる)」
勇気「どうした?まさか、お前でも、出来無いのか?」
拓「……出たとしても、居場所が無いんだ」
勇気「居場所が、ない?」
拓「あぁ、(涙目になって自虐的に)俺はガキの頃から怪物と呼ばれているからな。こんなに怪力だから、当然だよな。たとえ、外の世界に出ても、どうせまた周りから恐れられて、疑われて、下手をすれば、またここに逆戻りだ。だから、俺の居場所はもう無いんだ!」
勇気「……(悲しい表情を浮かべる)」
しかし、勇気は右手の拳をギュッと強く握り締めて、何かを決心して言う。
勇気「だったら、今から俺がお前の居場所になってやるよ!」
拓「えっ……?」
勇気「あぁ、居場所が無いなら俺がなってやるって言ってるんだ!」
拓「……それ、本当か?」
勇気「あぁ、そうだよ!(牢屋の檻をガシっと掴み、決死の思いで叫ぶ)俺が今からお前の居場所になってやるんだ!俺がお前の味方になってやる!お前に良い事があったら一緒に喜んでやる!お前が寂しい時には側にいてやる!」

コマには勇気の言葉を聞いて呆然とする拓。
勇気「お前が誰かに襲われたら守ってやる!お前が困った時には一緒に悩んでやる!お前が泣きたい時には慰めてやる!俺がお前を最高に良い奴だと皆に証明してやる!」

ここは、出来れば一枚絵(檻を掴んで決死の思いで叫ぶ勇気と、それを聴いた拓)にしてほしい。
勇気「だから、俺と一緒に着いて来てくれ!!」

拓「……(驚きのあまり、呆然)」
しかし、拓も決意を固め、己の肉体に力を込める。
拓「うおおおおおおおおおっ!!
拓、鎖を引っ張って、鎖に繋げられていた壁を破壊する。
そして、檻がバターン!と倒れる。

※()内は省いて良い
(看守Aが見回りをしていた時に、拓が猛スピードで走ってきて、看守Aがギョッ!と驚く。
看守A「大変だー!怪物が牢を破ったー!!」
看守Aの声に、看守達が大勢駆けつける。
拓「うおおおおおおおっ!!」
拓、看守達を素手で払いのけるように吹っ飛ばす。)

拓は牢屋から脱獄した。勇気も後を追って牢屋から逃亡した。
 
青空の下、走り疲れた2人。
勇気「ふぅ、ここまで来れば、もう追いかけてこないだろう。これで今日から、俺達は自由の身だ」
拓「自由…」
勇気「あ、そう言えば、まだお前のことを、名前で呼んでいなかったよな」
拓「(ふと思い出して)あ、そう言えば…」
勇気「じゃあ、俺が名前を付けてやるよ」
拓「名前?」
勇気「(拓を指差し)今からお前の名前は、新道拓!
拓「新道…拓?」
勇気「そうだ。新たな道を拓くで、新道拓!良い名前だろ!」
勇気が笑って答えた。
拓「新道拓……それ、何か良い名前だな」
拓も新しい名前を気に入り、微笑む。
 
拓(独白)「それから俺は、宇崎と色んな所を歩いて旅をした」
勇気と拓は、全国各地を放浪。
拓(独白)「そして、深崎(ここ)で、明槻と青瀬に出会って、導光隊に入った」
深崎で正義と智に出会う。
回想終了
 
拓「だから、俺はこうしていられるようになったんだ」
直「そんな事があったのか……というか、新道さんの名前って、宇崎さんからもらったものだったんだな」
拓「あぁ、俺は、前の名前はもう覚えていないけど、今の名前の方がしっくり来てる。アイツはろくでなしだけど、悪い奴じゃない」
 
そんな時、闇金社長(30代くらいの強面の男性)が手下を連れて、やって来る。直達はそれに気付く。
直「誰だ、お前達は?」
闇金社長「部外者が口を出すな。俺達は、コイツ(向こうを指差し)に用があるのだよ」
直「(後ろを振り向く)えぇっ?」
そこには、いつの間にか修理代支払いの為に戻って来た勇気。
勇気「(汗ばんで)えぇっ?!な、何の御用でしょうか?」
闇金社長「決まってるだろ!借金の取立てだ!」
勇気「借金?そ、それは…その…」
勇気、もじもじして、返答に詰まる。
闇金社長「まさか、その様子だと、まだ返せないとでも言うのか?」
勇気「あ、あと、もうちょっとすれば…(汗)」
闇金社長「お前なぁ、今までその言葉を何回言ったと思ってんだ?てめぇのその言葉は、信用出来ねぇんだよ!」
闇金社長が殴りにかかろうとする。
勇気「ひいっ!(涙目)」
勇気、思わず目を閉じて頭を手で塞ぐ。しかし、攻撃が無く、恐る恐る目を開けると、拓が闇金社長の拳を受け止めていた。
拓「俺の相棒に手を出すな」
闇金所長「ほほぅ、誰かと思えば、深崎で怪物と呼ばれている男か」
拓「……」
闇金所長「(勇気に向かって)そうだ。コイツを担保にするのであれば、借金はチャラにしても構わないが?」
勇気「(たじろきながらも)そ、そんな事…出来る訳ないだろう!」
闇金社長「クックック…口ではそう言っても、内心では相当怯えている様だな。お前は、かつて看守としての職務を放棄して怪物を脱獄させた後、そやつと共に警察から逃れながら、各地を放浪していたそうだな。(拓を見て)それでも、こやつの怪力と大柄な体格は一際目立つ。周りから怪しまれた事も多々あっただろう。(ニヤァと悪意ある笑みを浮かべながら)……いや、<見つけても倒せない(<>は、傍点付き)>と言うべきか。何故なら…」
 
回想場面
闇金社長(独白)「お前は、今まで警官や賞金稼ぎを全て1人で倒しているのだからな」
警察官や賞金稼ぎ達を全て倒し、拓1人だけ立っている。
回想終了
 
拓「……(無表情を崩さない)」
闇金社長「フッ、どうやらお喋りが過ぎた様だな。もし、ここでこやつを倒せば、俺はこの男よりも強い男だと世に証明する事が出来る。だが、これだけ強い人間を殺すのも惜しい。(拓に向かって)どうだ?俺と手を組まないか?俺は、こう見えて警察に顔が利くんだ。もし、お前がそれを受け入れれば、脱獄の件もお咎めなしにする事だって可能だ。どうだ、悪い話ではないだろ?」
拓、戦闘態勢の構えに入る。
拓「……断る」
闇金社長「ほぅ……あんな、小心者と一緒に付いていくとでも言うのか。それなら、仕方ない。ならば…」
闇金社長、ダッ!と走り出す。
闇金社長「ここで倒す!」
闇金社長、拓に飛び蹴りを入れようとする。拓、それをサッとかわす。拓はすぐさま闇金社長を殴りにかかるが、すぐさまクロスした両腕で、防御される。
闇金社長「フッ…これだけの力がないと、幾つも修羅場を切り抜ける事は出来ないからな。そこらのならず者や賞金稼ぎ共と一緒にされちゃあ困る」
拓「へぇ。少しは、やれるんだ。だったら……」
拓、バッとジャンプして宙を舞う。
闇金社長「逃がすか!」
闇金社長も、拓を追うようにジャンプする。
闇金社長、拓に殴りかかろうとするが、拓は追ってきた社長の顔を見る。
闇金社長「何!?」
ダーン!!
拓、空中で闇金社長の頭に強烈な踵落としを決める。
闇金社長、地面へ真っ逆さま、そのままドカーン!と激突して土煙が立つ。
拓はスタッと地面に着地。
闇金社長はピクピクと失神していた。
正義「ス、スゲェ…」
唖然とする手下達。
拓が手下達をギッ!と睨みつけると、手下達は全員「ヒッ!」と顔を真っ青にして、タタタタタッ!と、一目散に逃げていった。
拓「ふぅ、これでもう来ることはないだろう」
その時、家の影に隠れていた勇気が突如出て来る。
勇気「よーし、やったな、拓!俺達の力であの借金取りを倒したぞ!」
勇気、拓の背中をビシビシ叩く。
正義「(宇崎に向かって呆れて)お前は何もしてないだろ」
直(ト書き)「こうして、新道さんは深崎で新たな伝説を作ったのでした」
 
『導光』店内
勇気、拓を連れて、扉をバーン!と開ける。
勇気「明槻ー! 今日は、新道と一緒に勝負…」
正義、勇気が話し終わる前に、彼の頭をベシッ!と叩く。
智、直、拓「……」